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私に男の嗜みを教授して頂いてる安井画伯。 この日はどうしても釣りに行くと豪語して聞かず、 小雨の降りしきる中、釣り糸を垂れ給うた。見よ、この意地らしい背中。

島根町の小さな漁村｢多古｣。　地元ながらおかしな名前の村だとつくづく思う。沿岸の七つ穴と言う洞窟が有名。昔一度だけ船で洞窟に参ったことがあるが、それはもう不可思議、神秘的な思いがした。

全く小さな漁港。雨降りのためか船は皆停泊していた。

多古のメインストリート。昼も遅い３時過ぎ。漁村ではもう夕方のような静けさ。何しろ朝が早いから、３時と言えばもう夜間近。村は半分眠りに近づく。

近くの高台から臨む村の全貌。何もかも手の届く範囲の小さな港湾は、過疎化が進み、活気を感じない。それでも昭和に取り残されたこの景色は、澄みきって心を癒してくれる。

水揚場の建物から見た港。

既に一日の勤めを終えた船は、行儀良く整然とその船頭を並べていた。

水揚場では、おばあちゃん達が昆布を選定していた。柄シャツで闊歩しファインダーを覗く私に怪訝な様子だった。

画伯奮闘中。小雨がぱらつくなか、その姿は格も意地らしい。この時私は帰る気満々であったのは言うまでもない。

ようやく釣れた可愛いベラ。この日の収穫は小魚４匹。残念。画伯みんなをきちんとリリースして帰る。

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